まちの美味しいパン屋さん 赤丸ベーカリー
「口に入れるものは最高級のもので作ること」をモットーに、アンパンやカレーパンなど定番商品を中心とした品ぞろえで、まちのパン屋として人気を誇るのが弦巻通り商店街にある赤丸ベーカリー。大正12年、和菓子やお饅頭を売る和菓子店として営業を始めたこのお店が、パン屋に変わったのは昭和25年のこと。当時は砂糖だけでなく、食糧も手に入らない時代で、79歳の今も現役で働くご主人によると、「どんな粉でも持ってきてもらえばパンにしたから、店を開けるとお客が並んでいる」という状態だったという。
食糧事情が良くなるにつれ、商品も最初のコッペパンからアンパン、ジャムパン、クリームパンといった菓子パンや惣菜パンなど豊富な品ぞろえになっていった。しかし、「地域のみなさんに毎日喜んで食べてもらえるものを」という方針は変わらず、お洒落なパン屋というよりも、どこか懐かしい、馴染みのあるパンが並ぶ身近なお店として人々に愛されて続けている。
ご主人によると、最盛期には豊島区だけでも40、50軒はあったというパン屋は、大手メーカー商品の普及や、一人暮らしや、お年寄り世帯の増加で、今では数えるほどにまで激減しているという。そんな中で、こじんまりとした商店街の中にある赤丸ベーカリーが、地域の人々のニーズに合ったパンを作り続けて61年目を迎えていることには、地域と共に歩んでいく者にとっての大切な何かが含まれているように思う。
(阿部和璧)
【関連リンク】
赤丸ベーカリーのホームページ
食糧事情が良くなるにつれ、商品も最初のコッペパンからアンパン、ジャムパン、クリームパンといった菓子パンや惣菜パンなど豊富な品ぞろえになっていった。しかし、「地域のみなさんに毎日喜んで食べてもらえるものを」という方針は変わらず、お洒落なパン屋というよりも、どこか懐かしい、馴染みのあるパンが並ぶ身近なお店として人々に愛されて続けている。
ご主人によると、最盛期には豊島区だけでも40、50軒はあったというパン屋は、大手メーカー商品の普及や、一人暮らしや、お年寄り世帯の増加で、今では数えるほどにまで激減しているという。そんな中で、こじんまりとした商店街の中にある赤丸ベーカリーが、地域の人々のニーズに合ったパンを作り続けて61年目を迎えていることには、地域と共に歩んでいく者にとっての大切な何かが含まれているように思う。
(阿部和璧)
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赤丸ベーカリーのホームページ
by mwlab
| 2011-10-23 04:29
| 雑司が谷地域情報